土曜日, 5月 10, 2008

うっかりミスの発生と対策(放送大学)

●ミステイク〜勘違い〜
発生のメカニズム
 物理的な刺激(知覚など)がトップダウン(知識など)に負ける。
 【例】両国国技館の住所「横網」を「よこづな」と読んでしまう。
対策
 デザインの工夫
 作業方法の工夫
 理解

●アクションスリップ〜動作ミス〜
発生のメカニズム Activation Schema
 1) 強いアクションスキーマに身体が乗っ取られる。
 2) アクションスキーマが中断される(途中で電話など)
 3) 意図の見失い(何をやろうとしていたのか忘れる)
 4) ミステイクによるスキーマの変化
 5) スキーマの混乱(順序・繰り返し)
 6) スキーマの混線
 【例】「お」を何度も書いていると別の字を書いてしまう。
 (急速書字スリップ)
対策
 指さし呼称、操作の妨害(わざとやりにくくする、カバー、柵)
 アフォーダンスの利用(生態心理学用語)

●ラプス〜記憶ミス〜
 記憶の3段階:記銘→持続→想起
 【例】千円札の絵柄を思い出せない。(記銘段階)
 展望的記憶(予定の記憶)の失敗(想起段階)
対策
 意識化、繰り返し(記銘、持続段階)
 習慣化、チェックリスト、語呂合わせ(想起段階)
 リマインダの用意(シグナルとメッセージ)

おまけ:
ヒューマンエラーのSHELLモデル
中心のL(living body)を、S(software), H(hardware), E(environment), L(other living body)が取り囲んでいる。

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